置き去りにされた百合若の報復
どんな伝承か
上様が側近を一人選ぶことになり、候補は百合若大臣と、ある兄弟二人の計三人に絞られた。兄弟は自分たちが選ばれようと企み、百合若を無人島へ誘い出して置き去りにして帰った。百合若は四年のあいだ島で生きのび、見る影もなく変わり果てた姿で漁の船に助けられ、故国へ戻って上様のもとに下働きとして雇われる。ある日、例の兄弟の供をして野遊びに出た百合若は、かつて自分が使っていた弓矢を借り受け、その場で二人を射殺した。事情を聞いた上様は、百合若を側近に取り立てたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。