神になった根間の青花嬢様
どんな伝承か
西里の根間家に、たぐいまれな美しい娘が生まれ、人々は根間の青花嬢様、ナウジヤニイと呼んだ。娘はいつしか妻子のある山原船の船頭と深い仲になる。怒った父は息子に妹を始末せよと命じたが、兄は墓地まで連れ出しながらどうしても手を下せず、家へ連れ帰って裏座に匿った。娘は七日七晩神に祈り続け、八日目の朝、庭へ出たきり忽然と消えてしまう。数日後、庭の低木の梢に姿を見せ、自分は神になったと告げて消えたという。以後この家では、あれほどの娘をむごく扱ったためとして、美しい娘が生まれなくなったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。