宮古島の始まり
どんな伝承か
宮古はまだ何もない平らな岩ばかりの地で、天の神が娘に紐をつけて降ろし、島立てをせよと命じた。娘は岩だらけで土が一粒もないと訴え、雷と大雨の夜が明けると赤土が降ろされていた。赤土では何も作れないと重ねて訴えると、次の夜には黒土が降ろされた。それで土を耕せば黒土の下に赤土、その下に石があるのだという。娘は穀物の種を乞い受けたが、キインだけは渡されなかったので、天の神の干した種を盗み、イタンに隠して持ち帰った。盗んだものゆえ月夜に蒔いても育たず、暗い夜に作るとよく実った。娘は初めに見た者を夫にせよと言われ、宮古では見たことのない醜い小人と出会い、それを夫として島立てを果たしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。