十二の卵を産んだ娘と方位の神
どんな伝承か
城辺町比嘉に伝わる話。早くに両親を失った貧しい娘が、十七になるとたいそうな美人に育った。冬の寒い日、薪を取りに山へ入った娘は、日ざしの暖かさに誘われて木のうろで居眠りをした。それだけで娘は身ごもり、やがて十二個の卵を産み落とす。卵からは女六人・男六人、あわせて十二人の子が孵った。天の神の言いつけにより、子らはそれぞれ十二の方位を守る神として祀られ、母である娘もまた天へ昇っていったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。