俊寛
どんな伝承か
山内寺跡から東へ七百メートルほど入った森に、僧俊寛碑と呼ばれる高さ二メートル余りの自然石が立つ。正面には為俊寛僧都菩提也と刻まれ、側面には施主吉富十郎左衛門の名と延宝五丁巳の年紀がある。硫黄島へ流された三人のうち、成経と康頼は赦されて帰京したが、罪が重いとされた俊寛だけは島に残された。のちに郎党の有王丸に救われて島を脱し、海路で都へ向かう途中に病み、荘ノ津(一説に脇本)から上がって山内寺に寓居し、そのまま没してここに葬られたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。