やご岩の穴に住んだ巨人岩太郎
どんな伝承か
昔、藤川本俣の戸屋の谷奥に巨人が住んでいたという。やご岩と呼ばれる岩の下には四、五人が入れるほどの穴があき、その近くには谷川に囲まれた池があって、巨人の風呂だったと語られる。村人たちはこの巨人を岩太郎、あるいは岩どんと呼んで恐れていた。岩どんが運んできたという石は長石とも自動車石とも呼ばれ、今も本俣と榎木段の境に据わって、通りかかる人の休み場になっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。