平家谷
どんな伝承か
安徳台とも御所の岡ともいう台地があり、中央に二本の老杉が聳え、そのもとの小さな祠が安徳天皇を祀るという。里人は「天皇様」と呼ぶ。この台地はもと筑前怡土郡の豪族で岩戸城主であった原田種直の居館の跡と伝える。寿永二年八月、平家一門が都を落ちて西国に向かったとき、かねて平家の恩顧を受けていた種直らが、安徳天皇を奉ずる平氏一族を岩戸城に迎え入れたことが『平家物語』に見える。つかのまの行在所であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。