河太郎の駒引
どんな伝承か
海部郡海南町に伝わる話である。森本という家の爺が、五月に田植をしていたところ、繋いであった馬が引き込まれそうになった。爺があわてて馬を引き上げると、河童も一緒についてきた。爺が許して放してやったところ、その年の八月の朝、目籠一杯の鮎が入れてあった。それが毎年続いたが、そのうち鉤が腐ってきたので鹿の角の鉤にかえると、もう鮎を持って来なくなった。その鉤は今でも残っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。