三日を待てず焼かれた山姥と山姥滝
どんな伝承か
上関の奥平野では、山の中腹の岩屋で山姥が子を産んでいた。それを知った村の者が山を焼こうとすると、山姥はあと三日だけ待ってくれと頼んだ。頼みは聞き入れられず、山姥は火に巻かれて死ぬ。その際、奥平野を野原に変えてやると言い残したという。果たして明治に入ってからも、奥平野は十年目ごとに三度も全焼した。山姥がこもっていた岩屋は、今では山姥滝と呼ばれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。