人柱と八合霧
どんな伝承か
愛媛県上浮穴郡柳谷村(現・久万高原町)永野に伝わる人柱の話。橋の柱を立てる際、縞模様の着物にかすりの継ぎがあたった老婆を人柱として穴に埋め、二十一日分の食料を入れて丸い鐘を打ち鳴らしながら経を読んだという。二十一日が過ぎて掘り返すと、老婆はすでに息絶えていたと伝えられている。着物の継ぎ目を目印に人柱を選ぶ型の伝説は、四国各地の池や橋の普請にまつわる話に共通して見られる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。