最後のきめ玉で仕留めた芳生野の大蛇
どんな伝承か
芳生野川をさかのぼった先に深い渕があり、そこに棲む大蛇が村人を苦しめ、庄屋の娘までさらわれた。困り果てた村では大田戸の猟師に退治を頼む。猟師は南無八幡大菩薩の名を彫り込んだ最後のきめ玉で、ようやく大蛇を仕留めた。村人は死骸を三十三に切り分け、七日七晩かけて焼いたという。最後のきめ玉を使った者は猟をやめねばならぬ掟があり、この猟師も以後は百姓として暮らした。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。