弘瀬の鴨姫さま
どんな伝承か
宇和島市の日振島に伝わる話である。十五歳の美しい女の入った箱舟が島に漂着した。村人が開けてみると男の生首が入っていたので、そのまま沖へ流してしまった。次に漂着した所では、猟師に打ち殺されたという。その後、女の霊が現れて追善供養を求めるので、若宮として祭ることになった。今の能戸の若宮がそれであるという。本条は、高知県宿毛市沖ノ島弘瀬の鴨姫さまの話に添えられた類話として、伊予日振島に於ける旧漁業聞書から引かれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第12巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第12巻』所収の「文化叙事伝説」全139話(香川・徳島・愛媛・高知=四国)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。