一谷足りずに捨てられた千体の仏
どんな伝承か
弘法大師が山を開こうと思い立ち、糸杉の谷を調べに来た。谷が千あると聞いて、気に入りの仏像を千体彫って持参し、一つの谷に一体ずつ置いていったところ、谷が一つだけ足りなかった。そこで仏像をすべて集め直し、鳥取まで運んで捨てたという。捨てる場面を見られないよう一面に雲を出して川へ流したので、その地を雲が山と呼ぶ。流された仏は仙台まで流れ着いたといい、鳥取には仙台橋という橋があると伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。