山が相争った話
どんな伝承か
府中市に伝わる話によれば、高増山は虚空蔵山ともいい、高御倉神が天降った地とされる。高御倉神とスサノオの命が誓いを立て、スサノオの投げた大石は向永谷の吹山に、高御倉神の投げた石は戸手村江熊の里にとどまったという。向永谷の石は千五、六百貫の重さがあり、今も神として祀られ、この地では疫病が流行しないと伝わる。二神が渓流で身を清めた際に蛭に足を吸われたため、以来この谷の蛭は人の足に吸いついても血を吸わないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。