具足峠へ帰りたがった夜泣石
どんな伝承か
徳山市の久米に伝わる。ある分限者が庭を築くための石を探していたところ、具足峠に手ごろな一石を見つけた。運びこんでみるとまことに具合がよく、分限者は満足した。ところが夜半、庭のほうから具足へ帰ろうと繰り返す泣き声が聞こえる。見にいくと据えたばかりの庭石が泣いていた。分限者は翌朝すぐにその石を具足峠へ戻したという。以来これを夜泣石と呼び、近寄る者はいなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。