八塔寺に芽吹いた梶原景時の杖
どんな伝承か
和気郡吉永町の加賀美にある八塔寺の正門のあたりには、頼朝桜と呼ばれる木があったという。屋島の合戦のさなか、はるか彼方に灯が見えたので、源義経はそれに向かって祈りをこめた。平家を滅ぼしたのち、義経がこのことを頼朝に告げると、礼参りに行くようにとの沙汰があり、代わって梶原景時が八塔寺へ参詣した。その折に景時が突いてきた桜の杖を置き忘れて帰り、それが芽を出して育ったのがこの桜だと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。