楔を抜いた天狗と伐られぬ松
どんな伝承か
伊吹に昔から立つ大きな松の話である。ある木樵が、その根元に楔を打ち込んで帰ることにした。切ってかまわないなら楔はそのままにしておけ、切ってはならぬなら抜いておいてくれ、と独り言のように言い置いて山を下りたのである。翌朝来てみると、楔は抜き取られていた。天狗の仕業に違いないというので、この松は伐られることなく今も残っているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。