蚤に化けて噛み殺された池の大蛇
どんな伝承か
別所の山奥に古い池があり、そこに悪い蛇が棲みついていた。この大蛇が絶えず雨を降らせるので片上の田は水に浸かり、米が実らなかった。困った村人は宮の神に退治を願い出る。神は大蛇を呼び寄せ、小さな蚤に化けて手のひらに乗ってみよと持ちかけた。言われるままに蚤となった大蛇を、神は口へ入れて噛み砕く。片方の歯だけで噛んだために口から血がこぼれ、その血で赤く染まった土地を片上と名づけたと伝えられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。