白山と富士山の背くらべ
どんな伝承か
福井県大野市の東と南には、互いに向き合う二つの山があるという。東の荒島山に対し、南の飯降山は馬の沓の高さの半分ほど低いとされ、どちらの山にも神が祀られている。飯降山の神は自分の山が低いことを残念に思い、端午の祭日に参詣する者に一握りの土か一片の石を持ってくるよう求め、荒島山より高くなればどんな願い事もかなえると約束したと伝わる。今もこの日には大勢の善男善女が土を運んで参詣し、夜になっても絶えないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第6巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第6巻』所収の「文化叙事伝説」全44話(福井・富山・石川=北陸)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。