破風窓を作らぬ久木太の習わし
どんな伝承か
弥三郎婆の後日譚として久木太に語られる話。八石山の麓の久木太に金助という家があり、昔そこに弥三郎ばばという性悪の婆がいた。切り落とされた自分の片腕を奪い返した鬼婆は、家の破風窓から抜けて逃げたと伝えられる。そのため久木太では、煙を出すための破風窓を家に設けない習わしになったという。金助の家にはこの話にまつわる刀や秘仏が残っていたと言い伝えられてきたが、家は建て替えられ、遺品も散り失せて、いまは仏の巻物が一巻残るばかりだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第3巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第3巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全65話(山形・福島・新潟)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。