伊勢へ上った姉妹杉お杉とお玉
どんな伝承か
平鹿郡平鹿町浅舞の字日畑には、かつて二本の太い杉が並び立っていた。一本は焼けてしまい、今は一本だけが残っている。この二本は姉妹で、残ったほうをお杉、焼けたほうをお玉と呼んだ。いつのころからか、この杉は伊勢参りに上るのだと言い伝えられてきた。木が留守にしているあいだは葉の色が衰え、戻ってくると生き生きとよみがえる。それを見て人びとは杉に縄をめぐらし、礼拝したという。三重村の駆け上りの岡にも、上方参りをしたお松があり、その落葉を焚けるのは小松田作左衛門だけで、ほかの者が犯せば火事になるといわれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第2巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第2巻』所収の「文化叙事伝説」64話(岩手・宮城・秋田)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。