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田越川で斬られた六代御前の墓

所在地神奈川県逗子市桜山柳作(六代御前の墓)
年代正治元年(1199)
登場六代御前、平維盛、北条時政、文覚、岡部権守泰綱、源頼朝、六代御前の父、六代を捕らえた者、命乞いをした師僧、六代を斬った者、幕府の将軍
出典逗子市史 別編1 民俗編――伝説

どんな伝承か

平維盛の長男六代御前は、平家が壇の浦で滅んだとき十二歳で、母と京の嵯峨の奥に潜んでいたが北条時政に捕らえられた。沼津の千本松原で斬られかけたところを文覚上人の命乞いで救われ、その弟子として仏道に励んだ。だが頼朝の死後に文覚が流罪となると後ろ盾を失い、関東へ送られて逗子の田越川のほとりで岡部権守泰綱に斬られたという。村人は哀れんで川に近い柳作の岡の槻の木陰に葬り、七月二十六日の命日の祀りを今も続けている。墓域のタブノキの枝を持ち帰って戸口に掲げると流行り病を防ぐとされ、コレラやスペイン風邪の流行時には参詣人が大勢集まったという。

原典より

七月二十六日お墓に詣でた人々が、この木の枝をいただいて帰り、家の入り口にかかげておく習俗が残っている。—— 逗子市史 別編1 民俗編――伝説(逗子市(編)・逗子市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

逗子市史 別編1 民俗編――伝説(逗子市(編)・逗子市史)

『逗子市史 別編1 民俗編――伝説』は、逗子市の市史のうち、別編第一巻の民俗編にあたる巻の一部である。池子・沼間・桜山・小坪・久木・山の根など市内の土地に伝わる伝説を収め、和泉から来た一行が金を埋めたという金山権現、行基の十一面観音と大蛇、六代御前の墓、為朝の矢の根井戸、頼朝と新箸の宮、河童松、お夏狐などの話を記す。伝説の章の末に河童や狐、庚申の夜の短い話を添え、続く方言・訛語の章では逗子の語彙を五十音順に並べる。

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