氏神を争った北野の天神社と神明社
どんな伝承か
浅野長政は北野の生まれである。霊松寺の境内にある天神社の御神体は室町時代の掛軸で、長政は出陣にあたってこの神像と五反五畝の田を寺へ寄進し、戦勝を祈らせた。のちにムラでは、その天神社と宮地を村の氏神にしようとしたが、寺はこれを拒み、清洲の陣屋へ訴え出た。裁きは寺の側の勝ちとなる。そこでムラは伊勢から神明社を迎え、あらためて氏神としたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史・自治体史(民俗))
『西春町史 民俗編2』第四節ほか所収の霊と神・祈禱・怪異・地名伝説。愛知県西春町(現北名古屋市)に伝わる信仰と怪異を採録する。