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松林寺の狸の恩返し

所在地愛知県北名古屋市沖村(松林寺)
年代文久頃(一八六一〜六四)
登場寿法、子狸を助けた松林寺の先代住職
出典西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異

どんな伝承か

文久年間(一八六一〜六四)のころ、沖村の松林寺の裏手には狸の親子がすみついていた。ある日、池に落ちてもがく子狸を先代の住職寿法が見つけて助けてやった。すると後になって、礼のつもりなのか一羽の鶏が寺に置かれていたという。『西春日井郡誌』などでは恩を知る狐の話として載っているが、当の松林寺の住職は、あれは狐ではなくムジナか狸だったと話している。

原典より

先代住職寿法が池に落ちた子狸を助けると、そのお礼に一羽の鶏が置いてあったという。—— 西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異(西春町(編)・西春町史)

『西春町史 民俗編2――霊と神・祈禱・怪異』は、西春町の町史の民俗編である。九之坪・岡・沖村・石橋など町内の各ムラに残る御嶽山や塚、堂、小祠、石塔、家の神、祈禱師、祈願と参詣、霊威と祟り、狐や狸の怪異と憑きものを、聞き書きと『徇行記』や村絵図などの記録から記す。霊と神、祈願と参詣、霊威と怪異の三節に続けて、第十二章の伝説の節をムラごとの十八項に分けて並べ、最後の項の五条川の大蛇の目撃談で結ぶ。

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