膳部町の化物と猟師
どんな伝承か
化物を退治する「山姥の糸車」の系統の話は、横浜市の膳部町(現在の善部町)では、話の形がすっかり崩れて伝わっている。岡津の鍛治屋という猟師が猟に行き、何かがいたので鉄砲をうつと、相手は弾丸をみな掴んでしまい、だんだん大きくなった。猟師は怖くなって後へさがった途端、崖から落ちてしまった、というのである。「民俗」四号に報告されている。この系統の話の分布は、今のところ東日本に限られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
神奈川県の歴史 県史講座要録――伝説と昔話(神奈川県(県史講座)・神奈川県の歴史・民俗講座)
『神奈川県の歴史 県史講座要録 第6(県下の民俗篇)』所収の伝説と昔話。神奈川県の伝説を、柳田国男の研究を踏まえて論じる。