耳なし地蔵
どんな伝承か
矢垂を通る野沢街道の道端に、耳のない姿の地蔵菩薩像があり、耳なし地蔵と呼ばれている。耳を患ったときにこの地蔵へ願をかけて参れば治ると信じられてきた。願いがかなった人は、お礼として地蔵によだれかけや帽子を供えるならわしだという。
原典より
耳のない地蔵菩薩像で、耳を病めたりする時に、願がけしてお参りすれば治る。—— 平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)
『平林民俗誌稿(長野県下高井郡野沢温泉村)』は、野沢温泉村平林の民俗誌稿のうち、第十三章「口頭伝承」の部分である。昔話は桃太郎・瓜子姫・ねずみ浄土・三人の継子の四話を土地の言葉のまま記し、三話に話者名を添え、桃太郎には語り口の異なる変型も挙げる。伝説はどうろさんどの三度っ栗・城の腰・矢石・耳なし地蔵など五話で、この地では昔話と伝説の区別が意識されていないと記し、末尾に細川修の名を置く。