お姫様の座敷童子が去った家
どんな伝承か
『遠野物語拾遺』が伝える座敷童子の話。綾織村砂子沢の多左衛門の家には、もとはお姫様だったという座敷童子がいた。ところがその童子がいなくなってしまうと、家は貧乏になったという。座敷童子は富裕な旧家の奥座敷に現れることが多く、納戸や土蔵に出るという例もある。要するに家に住みついた精霊で、棲みついている間はその家が栄え、出ていけば衰えると信じられた。家の盛衰を司る守護霊とみなされていたのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
暮しの中の妖怪たち(岩井宏実・岩井宏実・民俗学・昭和(現代民俗学))
民俗学者・岩井宏実による妖怪事典『暮しの中の妖怪たち』。日本各地の妖怪を暮しの空間(山・海・道・家・屋敷)ごとに、約六十項目にわたり具体例とともに解説する。