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箱根宿の鬼火

所在地神奈川県足柄下郡箱根町箱根(箱根宿)
年代江戸期・夏
登場大御番の面々
出典科学的教養

どんな伝承か

大御番の在番に赴く一行が箱根宿に泊まった夏のこと。同役の面々が宿に集まって酒を飲みながら涼んでいると、向かいの山から丸い火が一つ宙に上がった。火は二つに分かれて飛び回り、集まったり三つに分かれたりしたので面白がって見ていたが、やがてこちらへ来るようなので騒ぎ出した。すると宿の男が座敷へ出てきて、早く中へ入ってください、後で害がありますとひどく恐れて戸を閉めたので、皆なんとなく怖くなって中へ入った。天狗火というものだろうと石川某が語ったという。

原典より

大御番の在番に箱根宿に泊り、夏の事なれば、同勤の面々旅宿に打寄て、酒杯食べて涼み居たりしに、向なる山より一ッの火丸く中にあがりけるを見付、…—— 科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

科学的教養(小泉丹・小泉丹・科学論・1948年(昭和23年))

『科学的教養』は、小泉丹が昭和二十三年に春秋社から刊行した、科学的なものの見方を説く評論である。精確さ・合理性・実証の面から科学的と非科学的の違いを論じ、河童の記録や呪いの効き目、『耳袋』の怪異談、狐憑き、幽霊・化物屋敷、人魂・鬼火・怪火を例に、日本人のものの考え方を検討する。昭和十七年に書いた前版を戦後に改稿したもので、序と起序に続く七章から成り、旧稿の終わりの二章を除いたと序に記す。

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