近内に残る鈴木三郎重家の墓
どんな伝承か
中世の宮古の山岳信仰には熊野の影が濃い。横山八幡の初期の祠官として名の挙がる鈴木重三郎は、熊野信仰を全国へ広めたとされる紀州藤白の鈴木三郎重家の伝承を引くものと考えられている。この重三郎はやがて黒森権現や長根寺までを影響下に置き、晩年は近内で生涯を終えたと伝えられる。そのためか近内の人々は今も横山八幡宮の祭で重い役目を担う。近内の法霊大権現は重家の墓に始まるといい、駒形神社は重家の馬をまつったのが起こり、近内神社もまた重家にゆかりがあるとされている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮古市史 民俗編 上巻――民間宗教者・俗信・妖怪(宮古市(編)・宮古市史・自治体史(民俗))
岩手県宮古市(下閉伊)の信仰と怪異を網羅する。