壊した家が没落した三石稲荷
どんな伝承か
三石稲荷は三つの石の中に祠があることからその名がある。この石を壊して使った家は祟りを受けて没落し、井戸も涸れてしまったという。ところがK家がウジガミとして祀るようになると祟りはやみ、戦争中には霊験あらたかな神として流行し、農作の神としても多くの参詣を集めた。祟りの激しい稲荷を屋敷神として迎えることで祟りを鎮め、かえって流行神に変えてしまった例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。