稲を荒らした落人の馬の墓
どんな伝承か
猪川町大野の西山には「お屋敷」と呼ばれる場所がある。昔ここに、どこから来たとも知れぬ落人の一群が住みついていた。彼らの馬は夜ごと久名畑の川へ水を飲みに下り、そのついでに近くの田の稲まで食い荒らした。腹に据えかねた部落の人びとは、とうとうその馬を殺してしまう。ところが物知りの老人たちが馬の祟りを説いたため、人びとはその場所に馬の墓を建てて霊を慰めた。以来この地を「おはか」と呼ぶようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大船渡市史 第4巻(民俗編)――伝説(大船渡市(編)・大船渡市史・自治体史(民俗))
『大船渡市史 第4巻(民俗編)』一節所収の伝説。岩手県大船渡市の木石・山・坂洞穴塚・水部・長者旧家・社寺・地名の伝説を採録する。