福和田の千日様と祟り
どんな伝承か
昔、干魃が続いて福和田村の人たちが困っていた時、村内の千手院の坊さんが雨乞いの祈祷を千日間したという。それを記念して千日供養の石の碑を造立し、村の人は坊さんに感謝した。この石碑を千日様といい、祈祷したところを千日前と呼んだ。その後、この千日様を隣り村の助谷の若衆がかついで持って行ってしまったが、その石を置いておいた家に間がさし、祈祷師にみてもらったところ、千日様が福和田のもとの所に帰りたいので祟っているといわれた。そこで助谷では千日様を福和田に返しに来たという。それから福和田でも年に一回この千日様の祭りをすることになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
壬生町史 民俗編――伝説(壬生町(編)・壬生町史・自治体史(民俗))
『壬生町史 民俗編』第2節所収の伝説。栃木県壬生町に伝わる樹木・塚・渕・神社・地蔵・地名の伝説を採録する。