四国の犬神使い
どんな伝承か
阿波国美馬郡口山村の緒方某が所蔵する文書によると、史筆の三善常房が、筑前守三好之長の父である三好式部少輔長之に与えた手紙に、阿波国に犬神使いがいるので早くこれを捜して罪科の処置をするよう、上郡の阿波、麻殖、美馬、三好の四郡の領主に伝えるように、と記されていたという。これは詐巫の行動を物語るものとされる。犬神使いを含む蠱道はすたれることなく家や師弟のあいだに受け継がれ、狐持ちや犬神持ちの家ができて、婚姻を忌み嫌われ村八分になる素因となっていった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗・近代〜現代(民俗研究))
淫祠(みだらなる神仏・エロ教団の実態・はだか弁天/くすぐり弁天/おめこ大黒など性的み仏)、道祖神信仰と金精さまの地方色、邪教・新興宗教(璽光尊・殺人教ほか)、SEXに関する異妖迷信、妖術・忍術・魔術、憑霊現象と特殊家系(憑きもの筋)、心霊術・読心術・催眠術、妖婚、妖異性愛風俗まで、日本の性と妖異の民俗を網羅。