木曽山中の女犬公方
どんな伝承か
昭和二十六年の冬、お大師様と呼ばれる女教祖が信者から預かった子どもたちを野良犬と同居させていた事件が、木曽谷の女犬公方として世人の注目をあびた。信者二万人と称する岐阜県出身の山本妙善は、岐阜県と長野県の県境の一軒家、長野県西筑摩郡山口村を籠り堂としていた。悪い癖や病気を治してほしいと信者から預かった二歳から十五歳までの子ども十三人と、餌を求めて集まった二十八頭の野良犬を大師の使いだと称して堂上にあげ、寝床も食事もともにさせ、結核患者十数名とも共同生活させていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗・近代〜現代(民俗研究))
淫祠(みだらなる神仏・エロ教団の実態・はだか弁天/くすぐり弁天/おめこ大黒など性的み仏)、道祖神信仰と金精さまの地方色、邪教・新興宗教(璽光尊・殺人教ほか)、SEXに関する異妖迷信、妖術・忍術・魔術、憑霊現象と特殊家系(憑きもの筋)、心霊術・読心術・催眠術、妖婚、妖異性愛風俗まで、日本の性と妖異の民俗を網羅。