憑台となって聞いた先妻の願い
どんな伝承か
荻窪の関根町に住む清水家の妹が、著者の家を訪ねてきた。姉の家の家政婦小杉が七日前から頭が上がらず、医者の注射も効かないので暇をもらいたいと言っている、一度来てほしいという。見舞いのつもりで同道すると、神前で祈るうちに霊が憑いて口を借り、離縁の話をやめてほしい、線香一本も供えてもらえず供養されていないのだ、今日から七日間供養してくれ、と告げた。事情を知らなかった著者には意味が分からなかったが、それは小杉の長男の先妻の霊だった。前夜、清水は蚊帳の外に坐る女に熊本ですと名乗られていた。四日目、霊は礼を述べて昇天した。
原典より
ある日東京の荻窪関根町にお住いの清水さんの妹さんが私の宅に来られて、「姉の家にいる小杉さんという家政婦さんが七日前から、頭が上らぬので近所の医者を迎えて毎日注射を受けていますが、更に効なく、これでは御迷惑ですからお暇を頂…—— 心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の開発 ― 神のしくみ(福田倉子・心霊修行・霊媒・昭和)