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父の居るといふ古家

所在地神奈川県三浦市三崎
年代不明
登場お秋、心霊研究者、幽霊の体験者、体験者
出典幽霊は語る

どんな伝承か

相州三浦三崎の古寺にまつわる話。実の父を知らずに育ったお秋は、夢の中で身なりのきたならしい老人に、私はお前の父だと袖を捕えられた。老人は迷惑はかけないと言い、住まいへ案内した。崩れた門の石段を五、六段登ると、煤けた壁に八ツ手が茂り、虫食いだらけの式台があり、奥は八畳の座敷、畳廊下に桔梗模様の座布団が敷いてあった。庭には大きな柘榴と八ツ手が茂り、中央の池に金魚が泳ぎ、五十ばかりの婆さんが茶を運んだ。後に夫と三浦三崎へ行くと、夢と寸分違わぬ古寺があり、父は零落して乞食のようになりその寺へ葬られていたことが分かったという。

原典より

お前私はお前の父だ』と袖を捕へた、吃驚して逃げさうとすると『こんなきたない風體をしてゐるが、お前に迷惑は掛けないから安心して呉れ、私も若い時はさんざんな事をしてお前の母にも困らせ、吾も乞食のやうに成り下つたが、今では安楽…—— 幽霊は語る(梶天真・幽霊研究・大正〜昭和(戦前)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幽霊は語る(梶天真・幽霊研究・大正〜昭和(戦前))

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