蛇骨を祀る三好家の絶家
どんな伝承か
松山市の湧ヶ淵の大蛇退治伝説にゆかりの三好家の話。三好氏は伊予の豪族河野氏に仕えて道後郷一帯を所領とし、後に同地の庄屋となった家で、末裔の郷土史研究家・三好恭治さんが語った。三好家には大蛇の骨が秘蔵され、絶対に見てはいけない、見ると不幸になると言い伝えられてきた。恭治さんも幼い頃に怖いもの見たさで覗いたことがあり、中でコトコト音がしたが、父にこっぴどく叱られたという。三好氏は後に食場村、高野村、道後村、持田村でそれぞれ庄屋職を務める四家に分かれたが、恭治さんの家を除く三家は何故か跡取りに恵まれず絶えてしまった。そこで祟りを恐れ、蛇骨は地元の神社に預けられたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞