田かき地蔵と小豆飯
どんな伝承か
おじいさんが田に水を張り田かきをしようとしたが、鼻取りを頼む者がなく困っていた。そこへ用水池のほうの山道から見知らぬかわいい小僧が下りてきて、鼻取りを手伝おうと申し出た。おかげで夕方までにすべての田のあらくれが終わった。礼に好物を作ろうと聞くと、小僧は煮たての小豆飯が好きだと答えた。支度をする間、小僧は泥を洗ってくると言って西のせぎへ出たまま戻らない。おじいさんが用水池まで探しに行き、そばの地蔵堂をのぞくと、小僧の泥足の跡が床板から須弥壇まで続き、地蔵の台座のところで消えていた。以来この地蔵を田かき地蔵、煮たて地蔵と呼ぶという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
群馬県史 資料編 27(群馬県史・江戸時代~明治時代の記録編纂)