河童のことをガラッポといい冬は山に夏は海にいる
どんな伝承か
熊本県天草郡下浦村の話。この土地では河童のことをガラッポといい、冬は山に、夏は海にいるとされる。溝を通ってヒョンヒョンと啼きながら移動する声を聞いた人は多いという。丸山学『熊本県民俗事典』に採られた一条で、同書は春秋の彼岸に山と川や海とを行き来する河童の伝承を熊本県各地から集めており、本書もそれを河童の声や足あとの話を集めた節に収めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。