孕石
どんな伝承か
静岡県加茂郡田子村(現・西伊豆町田子)の平野山の麓に孕石があった。昔はこの石に出産を祈ると効験があるとして信仰されていたが、今は落ちて、巻田という所の島の中にあるという。同じ孕石の名は静岡県小笠郡掛川町にもあり、多くの小石を孕んだ赤石の上に天満宮が建てられて孕石天神と呼ばれている。その子石は子供が生まれるように毎日一つずつ抜け落ち、拾って腹中に隠しておくと妊娠すると伝わる。
原典より
平野山の麓にあつて、昔はこれに出産を祈ると効験があるとて信仰されてゐたが、今は落ちて巻田といふ處の島の中にあるといふ。—— 日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。