長雨で川上川が決壊しかけた時
どんな伝承か
佐賀県佐賀郡春日村の久池井に栗の長者と呼ばれる家があった。ある年の長雨で川上川が決潰しようとしたとき、米倉の米俵を出して堤防に積み重ねたので久池井の里は水害を免れたが、長者の家はその時から傾き、ついに没落したという。臨終のとき、栗の樹の中に金椀千束と銀椀千束を埋めてあり、発掘した者に与えると遺言したが、その謎はいまだに解けないと伝える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。