ヨシの生えない畳が池
どんな伝承か
木更津市長須賀の畳が池は、頼朝ゆかりの地のひとつとして上総国誌稿にすでに記されている。大きな池でありながら、ヨシが一本も生えない。伝えによれば、安房から北へ向かう途中の頼朝が、この池のほとりで昼の弁当を使おうと、生えていたヨシを折って箸の代わりにした。ところが手元が狂って唇を傷つけてしまい、腹を立てた頼朝はその箸を池へ投げ捨てた。それからというもの、この池ではヨシが育たなくなったのだという。開発の進む土地だけに、この話がいつまで語り継がれるかと本書は案じている。
原典より
頼朝の伝説地は多いが、木更津市長須賀の畳が池もそのひとつで、すでに『上総国誌稿』に記載されており、伝えられたはなしは次のとおりである。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。