34. 伯母が峰の一本足
どんな伝承か
大和国吉野郡上北山村から川上村に通じる村境に、伯母が峰という大きな峠がある。天が瀬に住む猟師射馬兵庫が、背に熊笹の生えた老猪を撃ったが取り逃がした。その老猪の亡霊は猪笹王と名のり、一本足の鬼畜と化して伯母が峰に現れ、旅人に危害を加えたため東熊野街道は廃道同様となった。後に丹誠上人が地蔵尊を勧請して鬼畜を封じたが、毎年十二月二十日だけは鬼畜の自由に任せる約束で、今も「果ての二十日」と呼んで里人は近寄らない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪伝説(小笠好恵・昭和中期~後期(推定))