海士が潜って採る佐渡の鮑
どんな伝承か
佐渡は近世に多量の海産物を出したことがある。中でも干鮑は、長崎商売の売渡品となるよりも遙か以前から、この国の重要物産の一つとして公にも認められていた。鮑ばかりは誰でも採るというわけには行かない。それだけでも海士部が古くから居たことを証拠立てる。しかもその鮑も今では著しく産額が減じ、これを採るべく海に潜る者は、相川の海士町にももはや居なくなったようである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。