赤玉村と赤玉石の産出
どんな伝承か
外海府一見の旅に上ると、南浜の赤玉村から来た島道者五人、浜尾源一・市橋富士太郎・菊地幸蔵・山本紋十郎・臼杵音蔵が進んで荷物を引き受けてくれ、たちまち別懇の間柄になった。互いに苗字を呼び合っているのが面白い。赤玉は今は岩首村の一大字で、古来赤玉を産するのでこの名がある。古いものは瑪瑙のような品がある。今もその石の屑を万年青の鉢などに入れるため、一升何ほどという値で売るそうである。越後と向き合った農主漁従の村で、水津から近く、五十戸ほどの家数であるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。