津久井内郷村・ヒデ鉢から電灯までの灯火変遷
どんな伝承か
相州津久井の内郷村で生まれた校長の長谷川氏は、十二、三歳の頃まで、家でヒデ鉢と称して松を焚き灯火とするための石の平鼎を用いていた。それからの二十四、五年の間に、行燈からカンテラ、三分心・五分心・丸心のランプを経て、今はもう電気を引いて昔のままの勝手を照らしていると話された。しかも、その最近の古物であるヒデ鉢が、どうなってしまったものか、村内に幾つも遺ってはいなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。