牛島に名だけ残る首塚
どんな伝承か
春日部市の牛島には、首塚と呼ばれる場所が地名として残っている。同書はこの一条を、岩井茂が新方庄の成立と発展をめぐって『埼玉史談』第二〇巻第一号に寄せた論考から引いており、塚の由来も、そこに葬られたとされる人物も記していない。県内の首塚には合戦の死者を埋めたと語るものが多いが、牛島の場合は名だけが伝わっている。
原典より
これは天文中北条と両上杉夜軍の頃、討死の侍の首を一つに塚に築きたるといへり。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。