太陽の下し子
どんな伝承か
ティダクムイ加那志(太陽)に下し子があり、母一人の手で育てられて七つになった。父のない子と嘲られて母に問うと、お前は太陽の子だと明かされたので、子は天に上って太陽に会った。太陽は怒り、鬼に食わせよと命じたが、子の位が高くて鬼は近寄れず、膝を折って拝んだ。太陽もようやくわが子と認め、地上に降りて時を待てと言った。子は牛飼いをしていたが、ある日天から御草紙が落ちてきて牛が飲み込んだ。腹を蹴ると牛は吐き出し、そのときの血で草紙の字が赤くなった。牛が草紙を飲み込んだ胃をソーシワタというようになり、子は草紙(占者)に、母はユタの始めになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。