戦功で娘を娶った犬と尻尾ある子
どんな伝承か
伊良部町佐和田に伝わる話。ある家が大きな犬を飼っており、戦にも連れて行った。この犬の働きで負け戦が勝ち戦に転じたので、帰郷してから褒美を尋ねると、犬は娘を妻に欲しいと言う。父親は反対したが、娘自身が望んで夫婦になった。あるとき犬は、七日のあいだ探すなと言い置いて家を出る。妻は気がかりで探し回り、六日目に茅の中で夫を見つけたが、その姿は尻尾だけを残して人間の男に変わっていた。二人の間には子がたくさん生まれたが、その子らにはみな尻尾があったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。