巨人の造った山
どんな伝承か
鹿児島県熊毛郡中種子町の郡原に伝わる巨人伝説。郡原には「尻掛けの坂」という坂があり、海岸には大人の足跡と伝わる大きな足跡のついた岩もある。昔、大人と呼ばれる力持ちの巨人がこの坂に腰を下ろし、太平洋に浮かぶ馬毛瀬を見て、大隅と種子島の間をつなごうと縄でかるって持ち上げたところ、根が少しちぎれて残ったのが今の馬毛瀬になったという。さらに西の表の石寺に手をついて第一歩を踏み出した跡が野間の池、二歩目は海の中、三歩目で縄が切れて背負っていた島が海に落ち、それが今の馬毛島になったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。